マニュアル

入力フォーム最適化(EFO)に役立つ、GA4 でフォーム内でのユーザー行動を確認するための設定方法

フォーム送信者のユーザー行動を GA4 のイベントとして計測、確認するための事前設定と計測データの確認方法についてご紹介します。
Google タグマネージャーを使って GA4 を設置している場合、Google タグマネージャーを使ってGA4でフォーム内でのユーザーアクションを確認する方法に従って事前設定を行ってください。

事前設定(GA4をサイトに直接設置している場合)

フォームのシステム側では、フォームの表示(show)、操作開始(start)、戻る(back)、確認(confirm)、送信(submit)の5種類のイベントを用意しています。これらのイベントを GA4 で計測するには、カスタムディメンションの設定が必要です。

3つのカスタムディメンションを作成

  1. Google アナリティクスの、左メニューの [管理] > [プロパティ設定] > [データの表示] > [カスタム定義] から「カスタムディメンションを作成」をクリックする

  2. 「ディメンション名」と「イベント パラメーター」は、フォームで利用している「event_category」、「範囲」は「イベント」を設定し「保存」ボタンをクリックする

  3. 上記と同様に、以下2つも追加する
    • event_action
    • event_label

計測データの確認

計測したデータは、GA4 のレポートや探索機能で確認できます。
GA4 を直接設置、Google タグマネージャー経由で GA4 を設置、いずれの場合も共通です。

レポートから簡易的に確認する

  1. 左メニューから [レポート] > [ユーザー エンゲージメントとユーザー維持率の把握] > [イベント] から「イベント名」の右の+マークをクリックする

  2. [カスタム] > [event_label] を選択する

  3. カスタム パラメータにフォームの URL が表示されるので、この URL を使って検索で絞り込む
    複数フォームがある場合は、URL 内のパラメータで判別できます。

    例えば以下の場合は、322A というパラメータの最初の4桁で検索することによって、特定のフォームの情報のみ表示しています。

    それぞれのイベントの仕様は次の通りです。

    • show:フォームを表示
    • start:表示されてから初めて項目の値が変更された
    • back:確認画面から戻るボタンを押した
    • confirm:確認ボタンを押した
    • submit:送信ボタンを押した

探索からより詳しくみる方法

GA4 の探索機能を使うことで、より詳しく分析できます。

  1. 左メニュー [探索] > [データ探索] から「空白」を選択する

  2. 遷移したページの [変数] > [セグメント] の右側の+マークをクリックし、右上の「新しいセグメントを作成」をクリックする

  3. [セグメントの新規作成] > [カスタム セグメントを作成する] の「イベント セグメント」をクリックする
  4. 「無題のセグメント」の部分に、「フォームイベント」など任意のセグメント名を付ける
  5. [新しい条件を追加] > [アイテムを検索] に show、start、back、confirm、submit をそれぞれ入力して追加する
    このとき、2つ目以降を追加する際には、条件の右側にある [または] を押して条件を追加してください。条件を追加すると、下のスクリーンショットのように5つ表示されます。
  6. 右上の「プロパティに保存」をクリックし、保存する
  7.  [変数] 内にある [ディメンション] の右側の+マークをクリックして、[イベント] > [イベント名] と [カスタム] > [event_label] の2つを選択し、右上の「確認」ボタンをクリックする

  8.  [変数] 内にある [指標] の右側の+マークをクリックして、[イベント] > [イベント数] を選択し、右上の「確認」ボタンをクリックする
  9. [変数] > [設定] より、行・列・値に次の内容を選択する

    • 行:イベント名
    • 列:event_label(フォームごとの値を見るため)
    • 値:イベント数

  10. 不要なデータを非表示にするため、 [設定] > [フィルタ] から、「event_label」を選択し、[条件] の [マッチタイプを選択してください] > [含まない] 、[式を入力] > [(not set)] を指定し、適用する

  11. 以下のようなデータが表示される
    このデータでは、右側のフォームイベントの文字下の URL は1つですが、サイト内に複数のフォームがある場合は複数列表示されます。