MovableType.net のインポート機能は画像などのファイルを引っこ抜いて読み込むなど実は強力な機能があるのですが、今回はWordPressからのデータ移行を更に簡単にできる方法をご紹介します!
WordPressエクスポートファイル変換ツール
MovableType.net では、インポート機能でWordPressのエクポートデータ(投稿と固定ページ)を読み込むことができます。
ただ、現状ですと標準的なタイプのデータしか読み込めない、、、ということもあり、カスタム投稿タイプやカスタムフィールドをMovableType.netで読み込むことができるようにする、変換ツールを用意しました!!!!
https://movabletype.github.io/mt-wxr-converter/
実際にお使いいただき何かあれば適宜改善していますので、フィードバックお待ちしております!
このツールで何ができるかというと、、、
- WordPressの投稿や固定ページ、カスタム投稿タイプをMovableType.netの記事やウェブページにマッピングできる
- WordPressのカスタムフィールドの項目を、MovableType.netのカスタムフィールドにマッピングできる
- WordPressのアイキャッチ画像(_thumbnail_id)をMovableType.netのカスタムフィールドにマッピングできる
といったように、カスタマイズしているWordPressのサイトのデータもMovableType.netで読み込める形式に変換してダウンロードができるんです!
カスタムフィールドの事前作成
読み込めるデータができたので、早速読み込みたいところですがカスタムフィールドやアイキャッチ画像を使っている場合は事前準備が必要です。
例えば、アイキャッチ画像を読み込み場合は、事前にカスタムフィールドのタイプを画像にして識別子を変換ツールで指定したものと同じにして作成しておきます。
他のカスタムフィールドもそれぞれタイプや識別子など該当するものにして事前に作成しておく必要があります。
データのインポート
事前準備が完了したので、いよいよデータのインポートです。
インポートはツール>インポートメニューから行えます。
まず先程変換ツールで作成したファイルを選択し、必要であれば文字コードを設定します。
続いて、アイテムのインポートの有効にチェックを入れ、ウェブサイトドメイン名にもとのサイトのドメインを入力しておきます。
こうして読み込むボタンを押すことによって、、、
- 投稿や固定ページ内、カスタムフィールドで使われている画像やファイルと思われれるものを全部引っこ抜いてMovableType.netのアイテムに読み込む
ファイルのパスにドメインが含まれている必要があります。ソース内で/から始まる場合はテキストデータの状態で検索置換でドメインを補完するとうまくいきます
- 記事やウェブページのアセット、カスタムフィールドとして紐付ける
- 記事やウェブページの内のURLを現在のURLに置換する
というのを自動でやってくれます!!(実際に私も画像が1000個ほどあるWordPressのサイトを1時間以内で読み込んだことがあります)
さらに記事に紐付けるということは、EntryAssetとして使えるのでテンプレートの書き方次第ではサムネイル表示も可能なんです。←これ制作のとき一個一個設定しなきゃいけない、、といった作業で泣かずに済むいいところだったりします(^^)
.phpなら自動的に.htmlにリダイレクト
最後に通常WordPressで投稿などのURLの最後は /test/ といったように終わることが多いと思いますが、拡張子を .php で運用するケースもあると思います。(これは Movable Type のソフトウェアで運用する場合でもありえますね。)
MovableType.net では拡張子が .php でアクセスがあった場合、以下のように自動的に該当するアーカイブテンプレートがあれば自動的に301でリダイレクトされるようになっています。
- /2018/07/file.php => /2018/07/file.html (アーカイブテンプレートの最後が.htmlの場合)
- /2018/07/file.php => /2018/07/file/ (アーカイブテンプレートの最後がスラッシュ「/」で終わる場合 )
上記機能を活用すれば、SEO効果も保持しながらサイト移行が可能になります。
以上、WordPressからMovableType.netへのデータ移行は実は簡単にできますので、ぜひ移行の際にお試しいただければと思います!!