MovableType.net を使って運用されているサイトに、ウェブ解析ツールとして便利なGoogle アナリティクスを導入されている場合も多いと思いますが、今日は関係者からのアクセス除外についてお話します。
Googleアナリティクスの関係者アクセスを除外する方法としては、IPアドレスが変わらない環境の場合、IPアドレスを除外するフィルタを作成する方法が一般的かと思います。具体的なIPアドレスのフィルタリング方法については、Google公式で内部のトラフィック除外方法のヘルプが公開されています。
これで、社内や制作会社など特定のIPアドレスからのアクセスは除外することができますが、 MovableType.net を利用されている方は、関係者のみが閲覧する「プレビュー」「共有プレビュー」「ステージング環境」へのアクセスも一緒に除外されるとよいかと思います。
プレビューの設定
「プレビュー」のURL構造は、以下のようになっており、管理画面配下ではなく、サイトドメインの配下に作成されます。
- プレビュー
記事ごとに.htmlの前の文字列は異なりますが、プレビューは、ドメイン/.service/の配下につくられます。そのため、/.service/を含むページへのアクセスを除外するという対応でOKです。
IPアドレスの除外と同じく、ビューに対してフィルタを設定します。フィルタを適用するとデータが恒久的に変更され、フィルタ適用期間の数字は元に戻すことができないため、フィルタを間違って設定してしまった場合に備えて新しいビューを複製し、管理>ビュー>フィルタ>[+フィルタを追加]をクリックし、フィルタの編集画面を開きます。
フィルタ名は、フィルタの内容が分かるものにしておきます。フィルタの種類「定義済み」「除外」「サブドメインへのトラフィック」「前方が一致」を選択し、除外したいディレクトリ名を入れます。今回は/.service/ですね。
フィルタを保存する前にフィルタの確認をする際、フィルタを設定しているビューで、/.service/へのセッションやページビューが過去7日間にない場合は、「このフィルタはデータに反映されていません。フィルタの設定が間違っているか、サンプルデータが少なすぎます。」というメッセージが表示されます。その場合はひとまずそのビューに対してフィルタを適用して、社外やスマートフォンなど除外していないIPアドレスからアクセスして確認してみてください。
共有プレビューの設定
共有プレビューの場合は特殊な仕組みになっているので、以下の方法で除外することができます。
フィルタの種類「カスタム」フィルタフィールド「リクエストURI」フィルタパターンに「preview=」を入力します。
上記で共有プレビューも除外されます。
ステージング環境の設定
「ステージング環境」の場合、URLは以下のようになっており、staging--の部分は必ず同じです。
https://staging--xxx--xxxx.movabletype.io
フィルタの種類は「定義済み」「除外」「ホスト名へのトラフィック」「次を含む」ホスト名には「staging--」と入力します
以上、Googleアナリティクスの関係者アクセス除外のお話でした。