こちらは MovableType.net サイトサーチ に関する記事です。
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「MovableType.net サイトサーチ」は、CMSを問わず、どんな公開サイトにもサイト内検索を導入できるサービスです。
このサービスの検索エンジンとして利用していた Google 提供の「Custom Search Site Restricted JSON API」が、2024年12月18日に停止されることが決まりました。
これを受けて、MovableType.net サイトサーチでは、2024年8月6日より、代替の検索エンジンとして、同じく Google が提供する「Google Cloud Vertex AI Search」にAPIを変更しています。
このAPI変更に伴い、サイト内検索をこれからも利用するには、設定変更を行っていただく必要があります。
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え!!その設定変更ってどのくらい難しいの?
エンジニアに頼むべき?
いつまでにやらないといけないの?
検索の精度はどうなるの?
と、この記事を書いていることぶきも思いました。
わたしは「Six Apart ブログ」というオウンドメディアの編集長です。このメディアでも MovableType.net サイトサーチを使っています。エンジニアではなく広報担当のわたしでも設定変更できるのでしょうか。
結論から言うと、MovableType.net サイトサーチと Google 側の設定画面にアクセスできれば、エンジニアじゃなくても問題なく切替できました!所要時間は待ち時間含め30分ほどです。
この記事では、新API切替作業の手順を詳しくご説明します。
MovableType.net サイトサーチをご利用の方にはお手間をおかけしますが、この記事を参照しつつ、設定変更をお願いいたします。
API切替作業前に知っておきたいこと
設定変更の締切は「2024年11月19日」
2024年8月6日から2024年11月19日の間に設定変更が必要です。
設定変更をしないまま放っておくと、2024年12月18日に旧API(Google Custom Search Site Restricted JSON API)が停止されるため、サイト内検索が動作しなくなります。
※なお、設定を変更しない場合も MovableType.net サイトサーチの契約は停止しませんので、継続利用を希望しない場合は解約手続きを行ってください。
設定変更後も同じサービスが利用できます
検索エンジンのAPIが変わることによって、サイト内検索サービスの機能(表記揺れ対応の辞書登録、絞り込み検索、キーワードごと優先ページ指定など)ならびに、提供プランや料金変更は行いません。これまで同様の検索機能がご利用いただけます。
肝心な検索精度についても、シックス・アパートで調べた結果では、大きな違いはありませんでした。
もしもよく使われる検索キーワードの検索結果が意図しない並びであった場合には、これまで同様にスタンダードプラン以上で利用可能な「優先記事」機能をご利用いただき優先表示したい記事を指定できます。
詳しくは、「サーチエンジン移行についてのFAQ」も合わせてご覧下さい。
設定変更の手順
では、設定変更の手順を詳しく紹介していきます。
設定変更に当たって準備するべきもの
まずは、対象となるサイトの設定変更に必要なサービスのアクセス権を持っているかを確認しましょう。Google の検索エンジン側、MovableType.net サイトサーチ側、2つの管理画面で対象サイトの設定ページが開けたらOKです。※もしアクセスできない場合はサイトの管理者にお尋ねください。
それぞれの管理画面を見ていきましょう。
1. MovableType.net サイトサーチの設定画面へのアクセス
MovableType.net サイトサーチ サイト右上にあるオレンジ色の「ログイン」ボタンからログインください。
ログイン直後に表示されるダッシュボードに、切り替えたいサイト内検索が設置されているサイトがあるかをご確認ください。対象サイトのサーチエンジン設定にアクセスできればOKです。

上のスクリーンショットでは、サーチエンジンリストとして今回切り替えたいサイト「Six Apart ブログ」がありますね👍
2. Google の「プログラム可能な検索エンジン」へのアクセス
次に プログラム可能な検索エンジン のサイト右上に表示されている、青色の「使ってみる」ボタンからログインします。
こちらも同様に、切り替えたいサイトが登録されているかをご確認ください。

Google の設定画面と MovableType.net サイトサーチの設定画面の、検索エンジンIDが同一であることを確認しておくと、なお安心です。

アノテーションファイルを登録し、設定変更する
2つの設定画面にアクセスできたならば、あとの設定作業は簡単です。
1. アノテーションファイルをダウンロードする
プログラム可能な検索エンジン のサイトから、対象のサイトの設定画面を開きます。
[概要] - [検索機能] 内の「XML ファイルでのアノテーションのアップロードとダウンロード」項目を開き、ダウンロードボタンからファイルをダウンロードしてください。

「annotations.xml」という名前のファイルがダウンロードされます。
2. アノテーションファイルをインポートする
続いて、MovableType.net サイトサーチ 管理画面より、対象サイトの設定画面を開きます。
[検索対象] - [+ アノテーションファイルから検索対象をインポートする] を押します。先ほどダウンロードした annotations.xml ファイルを選択し、読み込みます。

そして、この設定画面最下部の [保存] ボタンを押してください。

検索対象の項目に対象となるサイト、除外サイトなどが読み込まていればOKです。
3. 15分程度待ってから、新しい検索機能が利用可能となっているか確認する。
検索APIが有効になるには15分ほど時間がかかります。お茶など飲んでしばし待ちます🍵
15分経ったら、新しい検索APIを使って正しく検索結果が返ってくるかを確認しましょう。
[検索機能が利用可能となっているか確認する] を押してください。

表示されたポップアップ内のテキストボックスに対象のサイトで使われているキーワードを入力して検索ボタンを押してください。例えば、Six Apart ブログの場合は「オウンドメディア」と入力してみます。

緑色の枠内に「利用可能です」メッセージが表示されたら、OKです。

⚠︎ここで緑色の枠ではなく、赤色の枠内に「新しい検索APIはまだ利用できません」と表示される場合があります。その際は、切替に時間がかかっている可能性があるため、もう数分待ってお試し下さい。加えて、検索したキーワードが確実にサイト内で使われているかを再度ご確認ください。また、Google 社のAPIを利用した検索機能であるため、検索対象のサイトは公開サイトである必要があります。
緑枠で「利用可能です」メッセージが表示されているポップアップを閉じます。[新しい検索APIを利用する] 項目にチェックを入れて、設定画面最下部の保存ボタンを押してください。

4. 検索してみて、問題無ければ完了!
Six Apart ブログで、いくつかのワードで検索してみます。

どれもほぼ想定通りの検索結果が返ってきました。これにて切替完了です!
まとめ
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MovableType.net サイトサーチのAPI設定変更、エンジニアじゃなくても30分くらいでできました✨
「MovableType.net サイトサーチ 設定画面」と、Google の「プログラム可能な検索エンジン」にアクセスできれば、エンジニアじゃなくても新API切替の設定変更が可能でした。
マニュアルを読みながら実際に手を動かした時間は約10分+待ち時間15分+動作確認時間5分ほどです。
MovableType.net サイトサーチご利用者の皆さまにはお手数をおかけしますが、2024年11月19日までに設定変更の作業をお願いいたします。
